11月28日FMわっしょい「青年海外協力隊山口県OB会」出演!!

11月28日、
FMわっしょい「あなたからあなたへハートtoハート」
この日の出演は、

青年海外協力隊山口県OB会

松浦和子さんです!


青年海外協力隊山口県OB会は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の事業である
青年海外協力隊として活動した経験を社会に還元することを目的とした団体で、
国際協力に関する出前講座や外国にルーツをもつ子どものための
日本語教室などを行っています。
現在、山口県OB会の会員は約150名となっており、
70代から20代まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。

皆さんは青年海外協力隊をご存知でしょうか。
青年海外協力隊の活動は、途上国に行き、その国の人々と同じ生活をしながら
自分の持っている知識や技術を伝える活動で、50年以上の歴史があります。
職種も医療や工業、農業等さまざまなものがあるそうです。

今回は青年海外協力隊山口県OB会から
2021年3月から始めている『こどものための日本語教室』の
ご紹介がありました。

大人向けの日本語教室は山口県内の各市に設置されていますが
子ども向けの日本語教室は広く一般的には設置されていない状況があるそうで、
何もない支援・状況をどうにかできないかという思いから
『こどものための日本語教室』を始められることになったそうです。

なぜ、子どもたちに日本語教室が必要だと感じたのか、
松浦さんは次のように話されていました。
「大人だとある程度さまざまなことを理解した上で日本語を勉強するので
文法も理解することができます。しかし、子どもは年齢やこれまで育った
環境によって学習経験が個々で違うので、日本語の学習段階が違ってきます。
また、日本語の勉強だけでなく、教科の学習もしていかないといけません。
生活で使う日本語は2年くらいで習得できますが、
教科で出てくる日本語を習得するには5年から7年かかると言われています。
例えば算数であれば、足し算が分かればいいだけでなく文章問題の
文章も理解しないといけないので、日本語を理解するのに時間がかかります。
小さいうちに日本語を理解し基礎を習得することで、
中学、高校と勉強が難しくなったり
将来的に日本でそのまま生活して仕事をしていこうと考えたりすると
その基礎がないとその上に積み重ねていくことが難しくなります」

OB会では山口市で5会場、防府市で1会場を毎週1回開催しています。
防府市・山口市は外国人の多い地域ではなく
小学校に1人か2人いるかいないかといった状況なので
いろいろな地域にバラバラにいる子どもたちのために
会場を分けて開催され、1つの会場では2、3人の子どもが勉強しているそうです。

そして、この日本語教室では12月1日から31日まで
『こどものための日本語教室 年間サポーター100人プロジェクト』
を実施していらっしゃいます。
たくさんの方に、一緒に子どもたちを見守っていただきながら
この教室を続けていくため、
毎年の寄付によって応援してくださる方を募集されています。
このサポータープロジェクトは昨年度から始めており、
集めた寄付が次の年の活動費となるそうです。
年間サポーターは一口5,000円となっています。
サポーターの方からいただいた寄付は、
主に教材購入、インターネット通信費、
資格を持つ日本語教師への指導者報酬として使われます。

この日本語教室に参加している子どもたちは
初めに比べて語彙が増えたり、表現力が豊かになったり
萎縮して話せなかった子が自信を持って話せるようになったりと
変化が見られることがとても嬉しいと松浦さんは話されていました。

日本語で夢をあきらめないために、
『こどものための日本語教室』がこれからも続いていくことを願っています。


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