12月25日FMわっしょい「青年海外協力隊山口県OB会」出演!!
12月25日、
FMわっしょい「あなたからあなたへハートtoハート」
この日の出演は、
青年海外協力隊山口県OB会
松浦和子さんです!
青年海外協力隊山口県OB会は、JICAの行う青年海外協力隊事業に参加した
OB・OGからなる団体です。
青年海外協力隊事業の啓発や、国際理解教育の推進、多文化共生の推進を目的に
活動していらっしゃいます。
現在山口県には約150名のOB・OGの方がいらっしゃり、
現在海外へ派遣中の方は10名ぐらいだそうです。
松浦さんは、2006年から2年間、中東のヨルダンへ保健師として派遣され、
母子センターでの健康指導などの活動をなさっていました。
日本への帰国後は、小中学校での国際理解教育の出前講座、
日本在住外国人との交流やサポートなど、様々な活動をされています。
その中でも今回は、外国にルーツを持つ子どもへの日本語教室について
詳しくお話ししてくださいました。
現在、防府市には人口の約1.3%の外国人がいるそうです。
そして、その家族として防府市に住んでいる子どもも増えていて、
彼らは日本の学校で学んでいます。
外国にルーツをもつ子どもと言っても、背景は様々です。
年齢や母語・日本語の能力はばらばらで、日本語が全くわからない子どももいます。
日本語が全くわからない子どもは、学校へ行っても授業が分からないので、
一日中座っているだけということもあります。
少しおしゃべりができるようになっても、
学校での勉強についていくためには、まだまだサポートが必要です。
おしゃべりなどの生活言語は約2年ほどで習得することができますが、
学校の授業で使う学習言語は習得するまでに5~7年必要だからです。
山口県は外国にルーツを持つ子どもが1か所に集まっているわけではなく、
学校に1組しかいないということも少なくありません。
そのため、学校でのサポートにも限界があります。
そんな子どもたちをサポートするために、青年海外協力隊山口県OB会では、
『こどものための日本語教室』を開いています。
この教室は、山口市に5か所、防府市に1か所あり、
さらに、受験対策などのためのオンライン指導も行っています。
2022年には377回も指導を行ったそうです。
この教室では、ボランティアの方と、日本語教育などの専門の方が
子どもたちのサポートをしています。
その先生への謝金や、教材・機材購入などに使うため、
青年海外協力隊山口県OB会では、年間サポーターを募集しています。
「皆さんの寄付によって、子どもたちへの支援を継続することができるので、
ぜひご協力をお願いします」と松浦さんはおっしゃっていました。
また、防府市では中関小学校で教室を開いていますが、
こちらでのボランティアも募集しています。
いっしょに宿題をしたり、ドリルを採点したり、音読を聞いたりなど、
特別な知識や経験がなくてもできることもあります。
興味のある方は、青年海外協力隊山口県OB会のサイトやFacebookをご覧ください。
松浦さんは「防府市にも外国の方が増えてきましたが、
もし困っている外国の方がいたら、サポートする人が増えていくと嬉しいです」という
メッセージで締めくくっていらっしゃいました。
国籍や年齢など関係なく、みんなで助け合えるまちになるといいですね。